日本ではネットでお買い物をすると、早いと翌日に届いたり、再配達もスムーズだったり、とにかく便利ですよね。
しかも丁寧に運んでもらえるので、状態もとても良いです。
むしろそれが当たり前にまでなっています。
そこでドイツはというと…
今回は私がドイツに来て感じた、ドイツの宅配事情についてまとめてみました。
主にマイナス面になってしまいますが、ドイツ生活の参考にしてみてください。
アパートに部屋番号が無い!
まずドイツに来てびっくりしたのが、アパートなどの集合住宅に部屋番号が無いこと。
例えば、アパートに「○○Straße 10」という住所があっても、各部屋に「103号室」のような部屋番号までは割り振られていないんです。
そのため荷物の宛先には「○○Straße 10 に住むSchmidtさん宛て」としか書かれておらず、Schmidtさんが何階のどの部屋に住んでいるかまではわからないということです。
ではどうするかというと、荷物が届くたびに階数を伝えて来てもらうか、自分がアパートの入り口まで取りに行くことになります。
コロナ以降は玄関ホールに置いておいてもらうことも多くなりました。
ちなみに配達員さんが英語を話せるとは限らないので、自分が何階に住んでいるかくらいはドイツ語で言えるようになっておくと良いかもしれません。
言い方はいくつかありますが、私は「dritte Etage」「Etage drei」のようにEtage(階)を使っています。
不在時は隣人が荷物を預かる!
ドイツならではの習慣として、不在で受け取れなかった荷物は、同じアパートに住む誰かが代わりに受け取ることがあります。
不在票がポストに入っていて、そこに誰かの名前が書いてあったら、その人に荷物を預けたよということです。
普段から付き合いのあるご近所さんならまだしも、全く知らない人だと厄介で…
前述したように、まずその人がどこに住んでいるのかわからないというのが問題です。
アパートの外からインターホンを鳴らして、どこに住んでいるか聞く必要があります。
もうひとつの問題は、生活リズムが違うとなかなか会えないこと。
荷物を受け取れたくらいだから、よく家にいる人の場合が多いのですが、それでもタイミングが悪いと何回も訪ねるなんてこともあります。
そもそも知らない人に荷物を預けるなんて防犯上どうかなとも思うし、逆に自分が預かる場合もいつ取りに来るのかわからなくてそわそわするし、なんとも不便なシステムだと感じています。
思い通りに届かない!
ドイツのオンラインショッピングは、時間に余裕がある時だけ利用することをおすすめします。
思うように受け取れなかったり、そもそも届くのが遅れたりと、日本の感覚でギリギリに注文してしまうと失敗することが多いです。
配達の日時が決まっているような場合でさえ、その通りに来るとは限りません。
さらには、一日中家にいたのに不在票が届いている…なんてことも本当によくあります。
配達時間の短縮のためなのか、一軒一軒インターホンを鳴らすようなことはせず、最初に出た人にアパート全員分を預けてしまっているらしいのです。
各家庭の荷物をまとめて玄関ホールに置いていくこともあるのですが、この場合インターホンも鳴らず不在票も無いので、気付かないでしばらく放置してしまったこともありました。
自分で注文したもの以外にも、突然届く荷物もあるので注意が必要です。
荷物がボコボコ!
届いた荷物の箱がつぶれているのも珍しくありません。
この状態でよく平然と渡せるな!と、もはや笑ってしまうような状態のこともあります。
中身が無事なら良しとするのがドイツ流です。
ただし荷物の状態があまりにもひどい場合は、開封前に写真を撮るようにしています。
中身が使えないほど壊れていた場合に、返金・返品の証拠になるかなと思っています。
今のところそこまでの破損は無いので実際に交渉などはしていないですが、こういった「泣き寝入りしないための自衛措置」みたいなものが、ドイツを含む海外では必要だと感じています。
おわりに
改めて考えると日本の配達システムは本当に素晴らしい!
ドイツで暮らすようになって、欲しいときに欲しいものがすぐ届くということが当たり前ではなかったのだと身に染みて感じます。
こちらにいる間は、トラブルに巻き込まれないためにも、どうしてもネットでしか買えないものだけ宅配に頼っていこうと思っています。