前回はドイツから日本へ一時帰国した際の事前準備についてご紹介しました。
引き続き、滞在編として隔離生活の様子などをまとめたので、参考にしてみてください。
出国
ドイツからの出国手続きにそれほど特別なことはなかったと思います。
ただ、搭乗手続きの際にPCR検査の陰性証明書を見せました。
飛行機の中はガラガラで、空いている席も使って横になって良いと言ってもらえるくらいでした。
入国
日本に到着して飛行機から降りたら、入国手続きをする前に必要書類やアプリをチェックされます。
誓約書なら誓約書、アプリならアプリと、専用のブースを次々回っていくので、スタンプラリーのようでした。
途中PCR検査も受けますが、その結果を待つ時間が長かったです。
椅子には座れますが、指定の場所でただ待っているのは小さな子には大変だろうと思いました。
ようやく陰性の結果が出ると、その証明である小さな赤い紙をもらってついに入国になります。
しかし入国した後も自由にはならず、そのまま強制隔離施設へ移動します。
強制隔離施設は自分で選べないので、その時にならないとどこに行くかがわかりません。
ピーク時は施設が足らず、さらに国内線で遠くへ飛ばされるという話も聞きました。
私は幸い空港近くの施設にあたりましたが、実際に移動できるまで空港内でしばらく待ちました。
結果的に日本到着から空港を出るまで5時間くらいかかったと思います。
強制隔離
隔離施設に移動した後は、滞在中の簡単な説明を受け、それぞれの部屋へ案内されます。
私たちは夫婦で一部屋で、ダブルかツインを選べました。
部屋の広さは大きなスーツケースを2つ広げられるくらいでした。
滞在中の過ごし方は、
・2日目、6日目の朝にPCR検査
・1日に数回MySOSアプリで現在地報告(後ほど詳しく)
・1日1回ホテル独自の健康観察システムで体温報告
・1日3食お弁当、汁物、飲料水が届く
・洗濯機は使えない(必要であれば部屋で洗う)
・荷物の取り寄せはできるが、生もの・アルコールは不可
・部屋からは出られない
といった感じでした。
個人的に大変だったのは、食です。
お弁当はほぼ和食で、最初の頃こそおいしいと思って食べていましたが、動かないからか段々と食欲がなくなってきて、もういっそ無くて良いと思うくらいでした。
洋食は2、3日に1回朝食でパンが出るくらいだったので、和食に慣れていない外国人にはつらいのではないかと思います。
自主隔離
強制隔離を無事終えると、今度は自主隔離になります。
隔離施設から空港までは送ってもらえるので、そこから自分で用意した手段で移動します。
滞在先は自宅だったりホテルだったりと、それぞれ自由に決められます。
私は自主隔離者を受け入れているホテルに行きました。
そういったホテルには空港から帰国者専用の循環バスが出ているので便利です。
自主隔離といっても、ホテル内の行動は特に制限されていません。
朝食もバイキング会場を案内されたので驚きました。
館内にはコンビニもコインランドリーもあったので、不自由なく過ごすことができました。
MySOSアプリ
強制隔離中も自主隔離中も、MySOSアプリを使って現在地報告をします。
滞在中やることは主に3つです。
ビデオ通話
しっかり自主隔離しているか確認するため、1日に約2回自動電話がかかってきます。
それに出るとカメラが起動して、30秒間顔と背景を録画されます。
出られなかった場合でも1回に3連続くらいはかかってくるので、その間に出れば大丈夫だと思います。
もしそれにも出られなかったら、諦めて次の電話を待ちます。
現在地報告
1日に複数回、現在地報告を要求されます。
これはビデオ電話とは違い、アプリ内のボタンをタップするだけです。
通知が来たらすぐにタップしましょう。
健康観察
1日1回健康状態をアプリで送信します。
忘れないように通知がありますが、その前でも後でも大丈夫なようでした。
おわりに
こうして14日間が過ぎるとアプリで隔離終了の通知が届き、晴れて自由の身です。
入国も隔離生活も簡単ではないですが、しっかり準備しておけば大丈夫。
隔離期間が長かったぶん、残りの日本滞在を思う存分楽しみましょう!