あそび

読みながら始められる「カルカソンヌ」ルール解説

舞台はかつて城塞建設で有名だった南フランスの都市「カルカソンヌ」。
街、道、修道院などの施設を作り、そこに人を配置することで地域の発展を目指します。

ここでのルール説明はドイツ版カルカソンヌをもとにしています。日本語版や拡張版とはルールや内容物が少し違うかもしれませんが、ご了承ください。

概要

対象年齢  7歳以上
プレイ人数 2―5人
プレイ時間 35分

終了条件 地形タイルを使い切ること
勝利条件 最後に獲得ポイントが多いこと

内容物と名称

こちら↓はステップアップ編で使います

ゲーム進行のイメージ
①地形タイルを並べ都市を広げていく
②タイルの上にミープルを配置する
③ミープルがいる場所を完成させて得点を獲得する

準備

ゲームを始める前に場の準備をしましょう!

場の中央にスタートタイル(裏が黒)を表向きで置く
※場は広く取ってください

その他の地形タイル(裏が白)を裏返して混ぜ、いくつかの山にして取りやすい場所に置く

ポイントボードを用意する

各プレイヤーにミープル8つ(1人1色)を配り、そのうち1つをポイントボードの0のところに置く
※ポイントボードに置いた1つは最後まで自分の手元には戻りません

3人で遊ぶ場合の場の準備の例

進め方

準備ができたらさっそくゲームを始めましょう!
最も年齢が若いプレイヤーからスタートし、時計回りに進めます。
各プレイヤーが自分の番でやることは次の3つです。

地形タイルを置く

裏返しになっている地形タイルの山から1枚引き、表に描かれている地形を確認します。
そのタイルを場にできている地形に合うように並べて置きます。
「合うように」とは、道がつながる状態街がつながる状態草原がつながる状態を指します。
【例】

ミープルを置く

置いた地形タイルの上に自分の手元にあるミープルを1つ置くことができます。(任意)
ミープルを置ける場所は、修道院のどれかです。
ただし、すでに他のミープル(自分のも含む)が置いてある場所とつながっているところには置くことができません。
また、手元のミープルを使い切ってしまった場合も置くことができません。
【例】

ポイント計算

置いたタイルが修道院のどれかを完成させた場合、その都度ポイントを計算します。
このとき、完成した場所にミープルがいない場合は何も起きません。
置かれているミープルが自分のものでなくても計算し、ミープルの持ち主にポイントが入ります。
それぞれの完成条件とポイント計算の仕方は次の通りです。

・道の両端が交差点、街、修道院などで閉じられた状態になったら完成
・完成した道がまたがっているタイルの枚数×1点獲得
【例】

・街の城壁が全てつながって閉じられ、街の中に穴がない状態になったら完成
・完成した街がまたがっているタイルの枚数×2点獲得
・完成した街に紋章が含まれていた場合は、紋章1つにつき2点獲得
【例】

修道院

・修道院の描かれたタイルが他のタイル8枚で囲まれた状態になったら完成
・タイルの枚数×1点獲得(つまり常に9点獲得)
【例】

このように完成ポイントを計算したら、ポイントボードのミープルを動かして加点していきます。
ポイント計算が終わったら、そこにいたミープルは自分の手元に戻します
返ってきたミープルは次回以降また他の場所に置くことができるようになります。

つながった地形に複数のミープルがいる場合
ミープルを置く手順で、他のミープルがすでにいる場所とつながったところには置くことができないというルールがありましたが、結果的にそうなってしまうことがあります。

このように、それぞれがミープルを置いた時にはつながっていなかったのに、あとから置かれたタイルによってつながってしまう場合です。
これは道でも街でも起こります。

この場合は、つながった地形に置かれたミープルの数が多いプレイヤーにのみポイントが入ります。
ミープルの数が少なかったプレイヤーに得点は入りませんが、そこにあったミープルは手元に戻ってきます。
つながった地形にいるミープルの数が同じだった場合、全てのプレイヤーに(減ったりすることなく)ポイントが入ります。
【例】

最終ポイント計算

①~③の手番を順番に繰り返し、最後の地形タイルを引いたプレイヤーの手番が終わったらゲームが終了となり、最終ポイント計算を行います。
最終ポイントは、ゲーム終了時にまだ手元に戻っていないミープルのポイントを計算します。

最終ポイント計算方法
・ミープルがいる道とつながっているタイルの枚数×1点
・ミープルがいる街とつながっているタイルの枚数と紋章の数×1点
・ミープルがいる修道院のタイルとその周りのタイルの数×1点
→つまり、街の場合のみ、完成させた時と比べてポイントが半分になってしまうことになります。

最終ポイントの計算が終わり、1番ポイントを多く獲得したプレイヤーの勝ちです。

ステップアップ編

基本のルールに慣れてきたら、少しルールを足して難易度を上げてみましょう。
ただしBCは専用の内容物が含まれていないとできません。

A ミープルを草原に寝かせる

このルールは基本のルールに最初から組み込んでもかまいません。
ゲームの進め方は基本ルールと同じです。
違いはミープルの置き方です。

地形タイルを引いて場に合うように置いた後、そこに自分のミープルを置くことができますが、その選択肢として道、街、修道院の他に草原が増えます。
草原というのは地形タイルの緑の部分で、道と街によって区切られます。
例えばこちら↓の例では草原が3つあることになります。

草原ルール
・草原に置くときはミープルを寝かせて(倒して)置く
・草原に置いたミープルは最終ポイント計算の時まで手元に戻ってこない
・道や街と同じように、つながった草原に他のミープルがいるところには置けない

ポイント計算
・ゲーム終了後の最終ポイント計算の時にまとめて行う
・草原のポイントはタイルの枚数とは関係なく、草原が接している完成した街の数で数える
・街の一部でも草原に接していたら街1つにつき3点獲得
・複数のミープルが同じ草原にいた場合は、道や街の時と同じように計算する
【例】

この場合、草原1には赤ミープルが2つ、青ミープルが1つあり、完成した街は2つあります。
その結果ここでの合計6点は赤ミープルのみが獲得します。
草原2には青ミープルが1つありますが、完成した街がないのでポイントは獲得できません。

B

このルールは川の地形タイルが内容物に含まれている場合に遊ぶことができます。
川の地形タイルは基本ルールでのスタートタイルの代わりに使います。
スタートタイルは使わないので箱に入れておきましょう。
川のタイルで最初の地形を作り終わった後は、基本ルールと同じようにゲームを進めます。

準備
・川の始まり(泉)と終わり(湖)のタイルを見つける
・その他の川タイルを裏返し1つの山にする
・湖タイルをできた山の一番下に入れ、泉タイルを表にして場に置く

川ルール
・プレイヤーは順番に川タイルの山からタイルを引いて川がつながるように置いていく
・2枚連続で同じ方向に川を曲げることはできない
【例】

・基本ルールと同様、置いたタイルの上にミープルを置くことができるが、川には置けない
・川は道のように草原を区切るもののひとつとなる
・川タイルを全て引き終わったら、引き続き通常の地形タイルを引いてゲームを続ける
【例】

川タイルを並べ終わった例

C 修道院長

このルールは修道院長のミープルが内容物に含まれている場合に遊ぶことができます。
さらに、いくつかの地形タイルに描かれているも活用していきます。
ゲームの進め方は基本ルールと同じです。(川と組み合わせてもOK)

準備
・各プレイヤーに修道院長のミープル(1つだけ形が違うもの)を追加で配る
※手元に修道院長含め8つミープルがあることになります

修道院長ルール
・1回の手番で置いていいのは通常ミープルか修道院長ミープルのどちらか1つ
・修道院長は修道院にしか置けない
・通常ミープルは庭には置けない
・修道院タイルと庭タイルは、周りを8枚の地形タイルで囲まれたら9点
(つまり庭は基本ルールの修道院と同じ扱い)
・修道院長だけの特徴として、自分の手番でミープルを場に置かなかった場合、修道院または庭が完成していなくても、そこまでのポイントを獲得して修道院長ミープルを手元に戻すことができる
→獲得ポイントはミープルがいるタイルとその周りのタイルの枚数×1点(最終ポイント計算と同様)
【例】

・ゲーム終了時に修道院長ミープルが場に残っていた場合も、他のミープルと同じように最終ポイント計算する

Q&A

ポイントボードを1周してしまったらどうしたらいい?
→ポイントボードは49点までしかないので、それ以上のポイントを獲得した場合は2周目に突入します。2周目だとわかるように、2周目に入ったらポイントボードのミープルを寝かせて置きましょう。

道の始まりと終わりが同じタイルにある場合のポイント計算は?
【例】

このような場合、タイルの枚数を数えるので4点になります。街でも同じことが言えるので、例のようにこちらは8点になります。

引いたタイルがどこにも置けなかったら?
→置く場所がないのは稀なケースのようですが、もしそうなった場合はその地形タイルをゲームから除外し、もう1度別のタイルを引き直してください。

POSTED COMMENT

  1. FYI より:

    川の例ですが、赤いミープルのいる都市と川のタイルは、川を左へ曲げるように配置することはできません。
    上から下へ流れる川を一度右へ川を曲げたため、それ以降は上から下へ、左から右へ流れるように配置することになります。

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