くらし

ヘルマンケーキ【Hermann-Teig】

ヘルマンケーキとは、人から人へ受け継がれてきた生地を使って作るケーキです。
ドイツ語ではHermann-Teigというらしく、直訳するとヘルマン生地です。
他に幸せのケーキとも友情のケーキとも呼ばれています。

具体的には、もらった生地に材料を足しながら数日かけて発酵させ、生地を増やし、増えた分を数人に引き継ぐ…ということが繰り返されていきます。
不幸の手紙やチェーンメールのようにも見えますが、これは「幸せのおすそ分け」です◎

もともとはドイツで一昔前に流行ったものらしいのですが、今になって再流行しているのか、先日私のもとにやってきました。
ドイツ人にこのケーキのことを聞いても知らなかったので、もしかしたらそんなに有名なものではないのかもしれません。

これに参加していいのは人生で1度だけ!という決まりがあるのですが、2回以上やったという人もちらほらいるとか。
世代によるのか、地域によるのか、知る人ぞ知るケーキです。

作り方はそれぞれですが、多くが牛乳、砂糖、小麦粉を使っていて、10日間かけて育てたものを4人くらいで分けるレシピが多いようです。

わたしが受け取ったレシピはこちら。
6日でできる短めバージョンです。

Tag1:砂糖250gを加える(混ぜない)
Tag2:牛乳230mlを加える(混ぜない)
Tag3:小麦粉230gを加える(混ぜない)
Tag4:金属以外の物を使って混ぜる
Tag5:砂糖250g、小麦粉250g、牛乳250mlを加えて混ぜる。4等分して、1つは自分用、残りを3人に配る。
(もらった人は次の日がTag1)
Tag6:小麦粉250g、ベーキングパウダー1袋、バニラシュガー大さじ2、卵3つ、油200ml、シナモン小さじ半分、チョコチップ適量、砕いたナッツ適量を全て加えて混ぜ、型に入れて180℃のオーブンで1時間焼く。

ポイントは4つ!

・冷蔵庫に入れないこと
・金属の器やスプーンを使わないこと
(プラスチックやガラスのものを使う)
・布で蓋をして、密閉しないこと
・お願い事をしながら作ること

生地を育てている間はパン生地のような、甘酒のような、発酵を感じる香りがしていました。
味はというと、パウンドケーキに似た感じでおいしかったです。

いろんな家庭を渡り歩いてきたかと思うと少し怖い気もしましたが、結果的にはおもしろい体験ができました。

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