タクシーに乗る時やバスに乗る時など、自分の行きたい場所を伝える場面は意外とよくあります。
ドイツ語で行き先を伝える表現は、正確に言おうとすると実は複雑です。
英語で言うところの「to」のような、何にでも使える表現がなく、目的地によって違う言い方をするからです。
もちろん目的地だけを単語で伝えてもわかってもらえるし、間違った表現で言っても相手には伝わると思います。
ただ、自信を持ってドイツ語を話すためにも正しい言い方を覚えておくと便利ですよ◎
今回は特にタクシーでよく使う表現5つに絞ってご紹介していきます!
地名を伝える
【例】nach Berlin ベルリンへ
nachの後には国名や都市名など、具体的な地名が入ります。
例外として、国名に冠詞が付いている一部の国(トルコやアメリカなど)はinを使って表すことがあります。
しかし、数としてはそれほど多くないし、日常あまり使わないかと思うので、出会ったらその都度覚えるようにすれば十分だと思います。
場所の名前(男性名詞、中性名詞)を伝える
【例】zum Flughafen 空港へ
具体的な建物や施設を伝えたいときはzuを使います。
場所の名前が男性名詞か中性名詞の場合、このzuと男性・中性の3格の定冠詞demがくっついてzumという形になります。
つまり、「zum+目的地」で表せます。
場所の名前(女性名詞)を伝える
【例】zur Post 郵便局へ
伝えたい場所の名前が女性名詞の場合、zuと女性3格の定冠詞derがくっついてzurという形になります。
つまり、「zur+目的地」です。
通りの名前を伝える
【例】in die Hauptstraße 大通りへ
in+4格目的語はどこかの中へ入っていくイメージの言葉です。
そのためタクシーに乗ったまま中に入っていけるような目的地を伝えたいときに主に使います。
通りの名前はその1つです。
〇〇straßeという名前であれば常に女性名詞になるので、「in die+〇〇straße」で大丈夫です。
方向を伝える
【例】in Richtung Osten 東の方へ
特定の目的地ではなく、大体の方向を伝えたいこともあると思います。
そんな時にこの「in Richtung」を付けると、その方面へ行ってもらうことができます。
自宅近くの目印となるような場所を入れて使っても便利ですね。
おわりに
以上がそれぞれの行き先の伝え方でした。
実際に会話で使う場合は、
・Fahren Sie ___ bitte?
・Können Sie ___ fahren?
のような簡単な文章に組み込むだけでOKです。
必要な時すらーっと言えるよう、いろんなパターンを想像しながら何度も練習してみてください。