ことば

ドイツ語初心者がつまずきやすい3つの基礎と習得のコツ

ドイツ語学習の中で、誰もが1度は「???」となる難しいポイントがいくつもあります。
普段使っている日本語や、学校で習ってきた英語のルールとは違う、ドイツ語ならではの考え方や表現に出会って混乱してしまうのだと思います。
私には無理だ、と挫折しそうになるかもしれません。

でもまだ諦めないでください。
それは理解力の問題ではなく慣れの問題です。
「なぜ?」と考えるのではなく「そういうものだ」と受け入れてしまうことで意外と先に進めたりします。

今回はドイツ語学習で初心者がつまずきやすい、でも欠かせない基本を3つ紹介していきます。
どれも最初は違和感しかないとは思いますが、頭を柔らかくしてドイツ語ルールに慣れていってください。

名詞の性

ドイツ語の名詞には、男性・女性・中性と性別があります。
性といってもそのものの性とは関係なく、
・机は男性
・ドアは女性
・本は中性
のように決まった性別が割り当てられているのです。
「そういうものだ」と受け入れるしかない代表的な例です。

この名詞の性は分け方が複雑です。
規則性があるようで例外が多かったり、言葉のイメージとは逆の性だったりと、結局はひとつひとつ覚えなければならないのが非常に厄介。
かといってここをないがしろにしていると、後々もっと厄介なことに…
ドイツ語勉強の基本中の基本になってきますからね。
地道に頑張るしかありません。

名詞の性は反射的に出てくるくらいしっかり覚えることが理想です。
対策としては、単語を覚えるときにその性も一緒に覚えることくらいですが、これが1番地味で大変です。
声に出して何回も繰り返しながら覚えていきましょう。
単語帳などの音声を聞き流すのも有効だと思います。

名詞の性の見分け方

格変化

日本語では「○○を」「○○に」などの助詞を使って単語の役割や位置関係を示します。
一方ドイツ語ではこういった助詞を足すかわりに、冠詞(英語のa、theにあたる)を変化させることで、どれが主語でどれが目的語なのかなどを表していきます。
このように文の中の役割によって単語の冠詞を変化させること格変化と言います。

ドイツ語の格には1格から4格まであり、日本語に当てはめると、
1格 ○○は、○○が
2格 ○○の
3格 ○○に
4格 ○○を
という意味におおよそ該当します。

この意味の違いを表すために格を使い分けるのですが、格が4つある上に、さらに男性名詞、女性名詞、中性名詞、複数形で異なる変化をします。
つまり、英語なら【the】という冠詞1つでいいところを、ドイツ語だと4×4=16個の冠詞を使い分けながら文章を組み立てていく必要があるわけです。
16個全てが違った形をしているわけではなく、中には同じ形のものもあるのですが、それが逆にややこしかったりします。

簡単な会話の中では、冠詞を多少間違ったところで言いたいことは大体伝わるでしょう。
しかしいつも正確に伝わるとは限りません。
「誰が誰に誰の何をあげた」のように少し込み入った文になってくると、やはり格変化で単語と単語の位置関係をしっかり示すことが大切になってきます。

格変化もやはり地道に覚えていくしかないのですが、きちんと覚えていても最適な冠詞をすばやく選んで文章のなかで使っていくのは至難の業です。
上達のコツはたくさん例文に触れること。
問題集でひたすらドイツ語に訳す練習をしたり、短い例文は丸ごと暗記してしまったり…
頭で考えるのではなく感覚でつかいこなせるようになるまでトレーニングあるのみです。

数字

ドイツ語は数字の数え方が独特です。
何が独特かというと、2桁の数を読むときに一の位から読みます。

例えば【21】の場合、日本語や英語では【にじゅういち】のように十の位から順番に読んでいきます。
しかしドイツ語では【einundzwanzig(1と20)】のように一の位が先に来ます。
さらに3桁の数字になると百の位→一の位→十の位となります。

もうひとつ数字つながりでいうと、時間の読み方にも間違えやすいものがあります。
それが「○○時半」の言い方です。
例えば【6時半】は日本語では「6時から半分過ぎた」ことを示しますが、ドイツ語では「7時に向かって半分過ぎた」という表し方をするため【halb sieben(halbは半分、siebenは7)】となります。

2つとも慣れるまではとてもわかりにくい表現ですよね。
慣れるためには目に入る金額や時間をドイツ語で言う習慣をつけるのがいいと思います。
深く考えずに言えるようになれば、そのうち聞きとりも楽になってくるはずです。
日々の生活で数字を使う場面はたくさんあるので、さらっと言ったり聞いたりできるよう練習していきましょう。

おわりに

以上つまずきやすいポイントとそのコツでした。
どれも習得するのは大変だけど全ての基本となる大切なところです。
全てを一気に覚えようとするのではなく、日々少しずつ覚えていってください。
だんだんと身についてくると思います。

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